2026年度大阪星光入試結果
受験者数と合格最低点
志願者数715名、受験者数671名、合格者数281名、実質倍率約2.4倍
合格最低点252.5点/400点(約63%)
2026年度算数入試結果
算数に関しては、受験者平均72.1点、合格者平均85.4点(最高点120点、最低点52点)
ちなみに昨年の問題では、受験者平均54.3点、合格者平均69.3点(最高点120点、最低点37点)
となっています。
算数を制する者、入試を制したか?
合格者平均点-受験者平均点は、算数13.3点、国語6.5点、理科6.2点、社会4.0点で、算数が差がつきやすく、算数を強化できた受験生が強かったといえるかもしれません。
過去のブログでもかいたことですが、「算数を制する者は入試を制す」は今年も健在のようです。
(ただし、算数以外の教科で平均点が取れないと、合格は覚束ないので他教科も絶対に手を抜くわけにはいきません。さらにちなみに、算数以外の教科で平均点をとって、算数で合格者平均をとると、合計が253.4点となり、かろうじて合格最低点を上回ります。)
大阪星光学院、届きそうで届かない合格最低点「63%」の壁。その理由は?
2026年度算数入試分析
では2026年度入試の大問1から
大問1は小問5題
⑴ 何の引っかけもない普通の計算問題(四則混合計算)で、できないとヤバい。
⑵ 平面図形の面積を求める問題。正三角形の中にある正六角形の面積を求めます。
公式などを使う問題ではありませんが、大阪星光の受験生ならできて当然の問題。
右の図は正三角形ABCの各辺を3等分した点どうしを結んだものです。
正三角形ABCの面積が1cm2のとき,斜線部分の面積は□cm2です。

⑶ 平均の問題。文章が少し長いですが、ちゃんと読み取ればこれもできないと困る問題です。
5人の生徒A,B,C,D,Eの身長を測ったところ,
A:144cm B:139cm C:147cm D:159cm E:151cm
という記録になりましたが,5個の数値のうち1個が誤りであることが分かりました。実際は,Eの数値は大きい方から3番目であり,正しい平均値は149.2cmです。記録が誤っていた生徒は□で,正しい数値は□cmです。
⑷ 約束記号の問題。逆算がきちんとできれば正解できます。
1以上の整数a,bに対してaΘb=a×b+a-bと定めます。たとえば,2Θ3=2×3+2-3=5です。(実際の記号はΘではなく、○の中に×が入ったものです)
このとき,(3Θ3)Θ3=□であり,{(4Θ□) Θ4}Θ44=2026です。
⑸ 回転体の表面積を求めるもので、作業がほんの少しですが面倒。といっても難問ではなく、合格のためには正解したい問題です。
右の図のように,1辺が6cmの2つの正三角形ABC,DEFを重ねます。
この図形を,直線ADを軸として1回転させてできる立体の表面積は
cm2です。

大問1は⑴ A ⑵ A、⑶ A、⑷ A ⑸ B
(A,B,Cの表記に関して。A:できないと困る B:できたら合格に近づく C:できなくても合格できる、ぐらいのイメージです。)
大問2は平面図形と比の問題
2つ並んでかかれた長方形に何本かの対角線のような直線が引かれています。そのため、多少混乱しそうですが、自分が求めたいものに意識を集中して相似の関係などを利用できたら、そこそこ得点できる問題です。
辺の長さや比の関係を図の中に分かった順に書き込んでいくと、それらがヒントになって前に進めるようになる、そんな問題ですね。
右の図において,四角形ABFGと四角形BCDEはどちらも長方形で,3点A,B,Cは一直線上にあります。
⑴ BIの長さは□cmで,IJの長さは□cmです。
⑵ AH:HJ:JDを最も簡単な整数の比で表すと,□:□:□です。
⑶ 四角形HKMLは□cm2です。

A,B,C評価は、⑴ A ⑵ A’~B ⑶ B
大問3は数表と素数に関する問題
素数を扱っているということで、一瞬たじろぐ受験生もいたかもしれませんが、内容は極々平凡な、問題の意味が読み解ければ取れる問題。
ふだんから100以下の素数に意識できているかで、差がついたかもしれません(ただ、大阪星光の受験生なら全問正解してほしい)
右の図のようにA列からF列に,1から順に99までの数を並べた表を考えます。
⑴ この表にある99個の数の中で2番目に大きい素数は□で,それは□列にあります。ただし素数とは,1より大きい整数で,1とその数自身以外に約数がない数のことを表します。たとえば2や3は素数ですが, 6や8は素数ではありません。
⑵ 図の2段目以降の段において,素数がない列を全て答えなさい。また,その理由についても書きなさい。
⑶ この表にある99個の数の中から別の素数を2つ選んで小さい方をX,大きい方をYとします。X+Yが素数となる場合で,X+Yが2番目に大きくなるのは,X=□,Y=□のときです。

⑴ A ⑵ A’ ⑶ A’ 要するに取れない問題はないということです。
大問4は「整数を1以上の3個の整数の和にする」問題
とにかく1つ1つきちんと漏れがないように調べ上げていくことで、何か気づくことがあればそれを利用して次に進んでいけばいい、という問題。
ある整数について,1以上の整数を3つ用いた和で何通りの表し方があるかを考えます。ただし,「1+1+3」と「1+3+1」のように同じ整数の組は同じ表し方とみなします。たとえば,5は「1+1+3」と「1+2+2」の2通りの表し方があります。
⑴ 9は□通りの表し方があります。
⑵ 15は□通りの表し方があり,16は□通りの表し方があります。
⑶ 30は□通りの表し方があります。
⑷ 表し方が40通りになる整数は□です。ただし,その数がない場合は×を書きなさい。
⑴と⑵は徹底的に調べ上げ、⑶で何か便利な方法に気付いたらそれを利用して、といっても調べ上げる必要はあるのですが、要するに、整理して書き上げて数えて終わり、という問題です。
ただ⑷は難問。ある程度の大きさの数で試してみて、だめだったら次の数で試して、みたいなことをやっていけば正解に行きつくかも…という問題。(中学受験ザ・バイブル大阪星光学院という教材で、少し役に立ちそうな解法は紹介しています)
⑴ A ⑵ A ⑶ B ⑷ C
ラストは大問5で、立方体の切断
切断といっても、体積や表面積を求めさせるのではなく、切断面を書かせる問題になっていて、ある意味斬新な問題と言えます。
が、ふだんから切断の問題に絡めて、立方体を段ごとに考える練習ができている受験生にはさほど難しくはないだろうと予想できる問題です。
大阪星光の過去問にも、以前切断面を考えさせる問題は出題されていました。その延長線上にある問題と言えばいいでしょうか。

⑴ A ⑵ A’ ⑶ B
総評
この問題は難しい!この問題は傑作だ!みたいな問題が見当たらず、けっこう得点できる問題が多かったので、昨年に比べて受験者平均も合格者平均も上昇していることは納得です。
対策としては、ふだん問題を解くときに何気なくやっている作業を、「これはなぜ?」という意識を絡めて考えていくことがとても大切だと思いました。
『土台をしっかり作り上げること+ちょっとした応用問題を機械的に解くのではなく「なぜ」の意識を持って解く』プロセスを重視してください。
【まとめ】2026年度入試データ・難易度一覧表
■入試結果データ比較
| 項目 | 2026年度 | 2025年度 |
| 算数 受験者平均 | 72.1点 | 54.3点 |
| 算数 合格者平均 | 85.4点 | 69.3点 |
| 合格者-受験者差 | 13.3点 | 15.0点 |
■算数 大問別難易度分析(ABC評価)
※A:できないと困る / B:できたら合格に近づく / C:できなくても合格できる
| 大問 | 設問 | 難易度 | ポイント |
| 1 | ⑴〜⑷ | A | 基本の計算・図形・平均・約束記号 |
| ⑸ | B | 回転体の表面積(丁寧な作業が必要) | |
| 2 | ⑴ | A | 平面図形と比(相似の発見) |
| ⑵ | A’~B | 図への書き込みがヒントになる | |
| ⑶ | B | 意識を集中して相似を利用 | |
| 3 | ⑴〜⑶ | A〜A’ | 素数への習熟度(全問正解したい) |
| 4 | ⑴〜⑵ | A | 徹底的な調べ上げ |
| ⑶ | B | 規則性や便利な方法への気づき | |
| ⑷ | C | 難問(試行錯誤が必要な捨て問候補) | |
| 5 | ⑴ | A | 立方体の切断(作図) |
| ⑵ | A’ | 段ごとに考える練習の成果 | |
| ⑶ | B | 過去問の延長線上にある思考力 |

